つれづれなる備忘録

日々の発見をあるがままに綴る

Google Analyticsでわかること

1. Google Analyticsの導入

 Google Analyticsとはサイトの詳細なアクセス解析を実行する無料のツールで、サイトを訪問したユーザ数、ページビュー数、デバイスなどの状況がわかる。はてなブログで導入するには公式ページの方法: Google Analyticsを導入する - はてなブログ ヘルプの通りに実行すればよいが、大まかな流れとしてはGoogleアカウントがある状態で(なければ登録)、

  1. Google Analyticsの利用登録
  2. Google Analyticsの初期設定
  3. ラッキングIDの取得
  4. ラッキングIDをはてなブログの詳細設定に入力
  5. フィルター設定(自分のアクセス除外。プレビューの除外

 実際にやってみて1つだけわかりにくかったのが、フィルター設定/自分のアクセス除外のところでIPアドレスを入力するところがある。このIPアドレスというのはグローバルIPアドレスを指しており、調べるにはGoogle等で"グローバルIPアドレス、確認"などのキーワードで適当なサイト(ここでは指定しない)にアクセスすれば自分のグローバルIPアドレスが表示される。なおWindowsであればコマンドプロンプトからipconfigIPアドレスを表示させることができるが、こちらはローカルIPアドレスやプライベートIPアドレスと呼ばれるもので、自宅やオフィス内での機器間のネットワーク接続のときに使われる。

2. はてなアクセス解析との違い

 はてなブログの(簡易)アクセス解析機能では、1か月内の日ごとのアクセス数(=ページビュー数)または3日間の時間ごとのアクセス数が表示される。また直近1000アクセスのうちアクセス元のページ(Googleなどの検索エンジンはてなブログなど)とアクセス先(自分のブログの記事タイトルなど)のパーセンテージが表示される。Google Analyticsでは、はてなアクセス解析の機能は含んだ上で、アクセス元やアクセス先がパーセンテージだけでなく件数でも表示され、また日にち・期間も任意に設定することができる。

3. Google Analyticsでわかること

ユーザー/ページビュー数
上に挙げたようにページビュー数(アクセス数)とユーザー数を分けて表示することができる。期間はある1日の時間ごとや1週間単位、直近3日分などいろいろ設定できる。ある特定の記事でユーザ数が増えたのか、あるいは記事数を充実させた効果で1ユーザの閲覧数が増えたのかなどが区別できる。

ユーザー/ページビュー数
ユーザー/ページビュー数

直帰率
ユーザがあるページにアクセスしてのサイト内の他のページに行かずに、閲覧を終了した比率のこと。(より厳密には直帰率とは?離脱率との違いとGoogleアナリティクスでの確認方法|アクセス解析ツール「アナトミー」)ニュース記事の様に1つの記事で完結する場合は、必然的に直帰率は高く、ショッピングサイトなどは他にも閲覧を誘導する仕掛けがある場合は、直帰率は低い。

直帰率
直帰率

アクセスしたデバイス
 アクセスしたデバイスがPCかモバイル(スマートフォン)かタブレットかの比率がわかる。ブログ画面デザイン時にどの程度モバイル画面に対応しなければいけないか把握できる。3割程度がモバイルからのアクセスであり、モバイル対応を意識したページ作りが求められる。

アクセスしたデバイス
アクセスしたデバイス

ディスプレイ解像度
 アクセスしたモバイルデバイスのディスプレイ解像度がわかる。CSSで画面サイズと画面デザインの切り替えを設定するときに参考になる。

ディスプレイ解像度
ディスプレイ解像度

時間ごとのユーザ数
 時間ごとのユーザ数が曜日ごとにわかる。アクセスの傾向を把握して、いつ記事を投稿するかの参考になるかもしれない。(本ブログの場合はあまり関係なかった)基本的に、深夜帯はアクセスなしで午前中から夜までまんべんなくアクセスされているようだ。

時間ごとのユーザ数
時間ごとのユーザ数

アクセス先のページ
 アクセスが多いページを表示する。はてなアクセス解析だと直近1000アクセスの内訳になるが、Google Analyticsの場合期間は任意に設定できる。本ブログの場合、新着の記事はあまり閲覧数は多くなく、少し前にアップロードした記事が閲覧されていることが多い。過去記事の補修やリライトを行う上で参考になるかもしれない。

アクセス先ページ
アクセス先ページ

アクセス元の種類
 どこからアクセスしたかの種別の割合が表示される。Organicは検索エンジンのことでGoogle,yahoo,bingなど、Referralは他のWebページのリンク経由で、はてなのリンクや記事内に設置したリンクパーツ、(none)/Directは検索・Webページ経由以外で例えば直接URLを入力する場合だが、(ありがたいことに)ブックマークの可能性が高い。

アクセス元の種類
アクセス元の種類

アクセス元
 アクセス元の種類をもう少し具体的に表示させることができる。わかることは検索エンジンの種類やはてなからのアクセスで、これに関してははてなアクセス解析とほぼ同じである。ただしGoogle Analyticsは期間が任意に設定できるところが異なる。

アクセス元
アクセス元

コホート分析
 ベータ版になっているが、前にアクセスしたユーザが、その後どの程度アクセスしているかの比率をあらわしたもの。固定のユーザがどの程度いるかの参考になる。

コホート分析
コホート分析

3. まとめ

 今回取り上げた以外にも機能がたくさんあるが、ブログのアクセス傾向を把握するには上に挙げた項目で十分だと思う。単にアクセス数を見るだけであればはてなアクセス解析でよいが、Google Analyticsを使うと、より詳細なアクセス状況からブログのデザインや記事の内容など改善点を発見するのに役立つと思う。