前回に続きCES2021オンラインで注目されてる技術・製品について紹介したい。
今回はロール可能なスマートフォンで、スマホのディスプレイが巻物のように動くことで、ディスプレイのサイズが自由に変えられるというもの。(具体的な発売日程はない)
普通の板状からある程度ゴム板のように変形できるディスプレイである必要があるが、折りたたみスマホの中で、開くと1画面で表示されるタイプはヒンジ部が変形可能なディスプレイになっている。ヒンジ部のみの変形の延長として、多くの部分が変形できるロール式のディスプレイという流れになっていると思う。
ロール可能なスマートフォンとしてLGのものが注目されているが、30分近いLGの企業プレゼンテーションのうち、最後のわずか10秒程度しか出てこない。(話題性を狙っているのか、力を入れているが難航しているのか)
なお遡ってOPPOもロール可能なスマホの開発に関して発表されている。
発表当時はLGも開発しているという噂だったが、今回のCES2021でLGの参入という意味でも話題になっているのだと思う。
折り畳みスマホも普通のスマホの2倍以上の価格なので、ロール可能なスマホが発売てもかなり高額になると予想されるが、最初に商用化されるフレキシブルディスプレイとなりそうだ。
このように変形できる、丸めることができるフレキシブルディスプレイは少なくとも20年ぐらい前から研究・開発の事例があると思うが、技術開発のほかに何に使うかという議論がよくあった。近年は高機能のデバイス、先端技術の行き先をスマホするというのは世の中の流れになっているようだ。ただし、スマホの市場が頭打ち・縮小すると改めてデバイス・技術の行き先をどこにするか悩むことになる。