今週のお題「マイベスト家電」
今週のお題「マイベスト家電」ということで、この時期はエアコンがないと生きていけないほど重要になってきた。 生活していてないと退屈とか不便という家電はあるが、生きていけない(昔は扇風機で我慢できたが)のはエアコンぐらい。
とは言っても、各部屋のクーラーを24h付けっぱなしにするわけにもいかないので、リビングのクーラーをメインにして、サーキュレータや扇風機で冷風を送るようにしている。多少温度は高いものの、湿気が抑えられていると室温30℃ぐらいでも凌げる。
今回もTeXを用いた電気回路図の作成のうち可変抵抗について紹介したい。
矢印が抵抗を横切る可変抵抗はvR
, 抵抗の山谷を指し示すものはpR
, さらに抵抗センサはsR
で表示することができる。
以下、デフォルトはamericanタイプのため、山谷がある抵抗器が表示される。
\begin{figure} \begin{center} \begin{circuitikz} \draw(0,0) to[vR] (2,0); \draw(3,0) to[pR] (5,0); \draw(6,0) to[sR] (8,0); \end{circuitikz} \caption{可変抵抗(american)} \end{center} \end{figure}
同様に山谷がないeuropeanタイプの抵抗器にするためには、circuitikzのオプションでeuropean
を指定する。具体的には\begin{circuitikz}[european]
として、上と同様にvR
などで可変抵抗を表示することができる。
\begin{figure} \begin{center} \begin{circuitikz}[european] \draw(0,0) to[vR] (2,0); \draw(3,0) to[pR] (5,0); \draw(6,0) to[sR] (8,0); \end{circuitikz} \caption{可変抵抗(european)} \end{center} \end{figure}
可変抵抗器のカスタマイズとして抵抗器の矢印の位置を指定できる。矢印の位置はオプションのwiper pos
で0から1までの数値を指定する。
例えば、[pR, wiper pos=0.8]
とすると矢印が中心から右側に移動する。
\begin{figure} \begin{center} \begin{circuitikz} \draw (0,0) to[pR, name=A] (2,0); \draw (3,0) to[pR, wiper pos=0.8, name=B] (5,0); \end{circuitikz} \caption{可変抵抗(矢印位置)} \end{center} \end{figure}
次に抵抗の山谷の数を指定するには、resistors/zigs
で指定する。これはvR
のオプションではなく、\ctikzset{resistors/zigs=9}
とする。また山谷の数が増えても抵抗器の長さは変わらないので、見栄えを調整するために同じくresistors/width
で長さを調整することができ、\ctikzset{resistors/width=1.5,resistors/zigs=9}
とする。
\begin{figure} \begin{center} \begin{circuitikz} \ctikzset{resistors/zigs=9} \draw (0,0) to[pR, name=A] (2,0); \draw (3,0) to[pR, wiper pos=0.8, name=B] (5,0); \ctikzset{resistors/width=1.5,resistors/zigs=9} \draw (0,-1) to[pR, name=A] (4,-1); \draw (5,-1) to[pR, wiper pos=0.8, name=B] (9,-1); \end{circuitikz} \caption{可変抵抗(長)} \end{center} \end{figure}
さらに応用として可変抵抗器の矢印の先に回路素子を描画することもできる。抵抗器のラベル名をP
としたときにP.wiper
は回路素子と同様な取り扱いができ、
draw
コマンドで他の回路素子(例えばL)と接続することができる。ただし回路素子の向きが反転する場合があるので向きを調整するオプションmirror
を使用して向きを整える。以下は左側から回路を接続するが、インダクタンスが反転するのでmirror
で向きを調整している。
\begin{figure} \begin{center} \begin{circuitikz} \draw (0,0) to[pR, wiper pos =0.2, name=P] ++(0,2); \draw (P.wiper) to[L] ++(-2,0); \draw (3,0) to[pR, wiper pos =0.2, name=P2] ++(0,2); \draw (P2.wiper) to[L,mirror] ++(-2,0); \end{circuitikz} \caption{可変抵抗と回路素子} \end{center} \end{figure}
可変抵抗の右側から回路素子を接続したい場合は、可変抵抗の向きをmirror
で反転させる。
\begin{figure} \begin{center} \begin{circuitikz} \draw (0,0) to[pR, wiper pos =0.2, name=P, mirror] ++(0,2); \draw (P.wiper) to[L] ++(2,0); \end{circuitikz} \caption{可変抵抗(反転)と回路素子} \end{center} \end{figure}
今回はCircuiTikzで可変抵抗の表示とカスタマイズについて紹介した。
今回はGeoGebraを使って正三角形を作図してみる。
作図方法はコンパスの代わりに円の作図機能を使う。 コンパスと同様に適当な大きさの円を作図し、円上の任意の位置から最初の円の中心を半径とする円を作図する。 最初の円と2番目の円の中心同士と2つの円の2つの交点のいずれかを線で結ぶことで正三角形が作図できる。
正三角形になっているかどうか確認のため、それぞれの角度を測定・表示すると60°になっている。
以下Geogebraのリンクでは円の半径や、2番目の円の中心点を動かせるようにしているが正三角形の関係は変わらない。