つれづれなる備忘録

日々の発見をあるがままに綴る

gnuplotによるグラフ作成39~cubehelixカラーマップ

 今回はgnuplotの3次元プロットで用いるカラーマップcubehelixについて紹介したい。

1. cubehelixについて

gnuplotの3D表面プロットについては以前紹介したが、

atatat.hatenablog.com

今回はcubehelixというカラーマップを用いる。

cubehelixは色相変化を指定するカラーマップでset palette cubehelix start 1 cycles 0 saturation 2と指定する。

startはカラーマップを開始する色で0は青、1は赤、2は緑になる。中間値も指定することができ例えば0.5だとピンクになる。

次にcycles色相環を周る回数を指定し、1周で青(0)→赤(1)→緑(2)と変化しながら淡い色になっていく。また0を指定すると単色で色の濃さだけが変化する。 saturationは彩度を指定し小さい数値ほど淡くなる。またsaturation 0とするとモノクロになる。

詳細は以下参照。

slpr.sakura.ne.jp

2. cubehelix使用例

set isosamples 50                                  
set palette cubehelix start 1 cycles 0 saturation 2
splot exp((-x**2-y**2)/15) w pm3d

startは1で赤、cyclesは0なので赤の濃さだけが変化するカラーマップになる。

"cubehelix (赤)"
cubehelix (赤)

set palette cubehelix start 1 cycles 0 saturation 0
replot

saturationを0としているため、モノクロのカラーマップとなる。

"cubehelix(モノクロ)"
cubehelix(モノクロ)

set palette cubehelix start 2 cycles 0 saturation 2
replot

startは2で緑、cyclesは0なので緑の濃さだけが変化するカラーマップになる。

"cubehelix(緑)"
cubehelix(緑)

set palette cubehelix start 0 cycles 0 saturation 2
replot

startは3で青、cyclesは0なので青の濃さだけが変化するカラーマップになる。

"cubehelix (青)"
cubehelix (青)

set palette cubehelix start 0.5 cycles 0 saturation 2
replot

startは1.5でピンク、cyclesは0なのでピンクの濃さだけが変化するカラーマップになる。

"cubehelix(ピンク)"
cubehelix(ピンク)

set palette cubehelix start 1 cycles 1 saturation 2
replot

startは1で赤から色相環を1サイクル、赤→緑→青→赤と変化するカラーマップとなる。

"cubehelix (混色)"
cubehelix (混色)

set palette cubehelix start 1 cycles 3 saturation 2
replot

startは1で赤から色相環を3サイクル、赤→緑→青→赤を3周繰り返す変化をするカラーマップとなる。

"cubehelix(混色2)"
cubehelix(混色2)

set palette cubehelix start 1 cycles 0 saturation 2 negative  
replot         

negativeを指定すると色の変化が薄くから濃いに反転する。元に戻す場合はpositiveを指定する。

"cubehelix反転"
cubehelix反転

set gamma 3

set gammaとすると全体の鮮やかさが変化する。(デフォルトは1.5)

"cubehelixとガンマ値設定"
cubehelixとガンマ値設定

3. まとめ

 今回は3Dプロットに用いるcubehelixカラーマップの使用方法について紹介した。