つれづれなる備忘録

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OpenCVの使い方 ~ Google Colabでの利用

 2021年最初の記事はGoogle Colabで画像処理モジュールとして有名なOpenCVを使う方法について紹介したい。

1. OpenCVのロード

 通常OpenCVをインストールするには、Windowsであればpythonの他にVisual C++ redistributable 2015 など事前にインストールしておく必要があるが、Google ColabであればOpenCVがインストールされているため、モジュールをロードするだけで使用することができる。OpenCVをロードするには以下のようにする。

import cv2

これでOpenCVの機能を利用することができる。

2. 画像ファイルの読み込み

画像をまとめて読み込む場合は、Google Driveから読み込んだ方がよいが、数が少なければローカルPCから個別に読み込ませてもよい。

以下実行するとファイル選択ボタンがあらわれるので、クリックしてアップロードしたい画像をローカルPCのファイルから選択する。

from google.colab import files
uploaded_file = files.upload()

"画像ファイルの個別アップロード"
画像ファイルの個別アップロード

moon2020.jpgとして保存されたというメッセージがあらわれている。uploaded_fileのファイル名を取得するには以下のように確認することができる。

uploaded_file_name = next(iter(uploaded_file))
print(uploaded_file_name)
>moon2020.jpg

3. 画像ファイルの表示

OpenCVが正しく機能しているかどうか確認するため読み込んだ画像を表示してみる。画像の読み込みはimreadを用いるが、画像のRGB情報をBGRの順序で読み込むので、画像表示の機能としてをpillowやmatplotを用いる場合は色がおかしくなる。(OpenCVのimshowであれば、そのままでよいが、Colabでは使えないようになっている) cvtColor()でBGRからRGBへの変換としてcv2.COLOR_BGR2RGBを用いる。

orig = cv2.imread(uploaded_file_name)
src = cv2.cvtColor(orig, cv2.COLOR_BGR2RGB)

srcに画像情報が格納されているので、表示をするために例えばmatplotを用いる。

from matplotlib import pyplot as plt
plt.imshow(src)

"OpenCVによる画像表示"
OpenCVによる画像表示

以上OpenCVの機能を用いて画像情報が正しく読み込めたことが確認できた。

3. まとめ

 今回はGoogle ColabからOpenCVを使う方法と機能の確認のため読み込んだ画像を表示する方法について紹介した。