gnuplotによるグラフ作成6~凡例の書式設定
前回のgnuplotのプロット線のスタイル設定について紹介したが、今回は軸目盛の書式設定の方法について紹介する。
1. グラフ凡例の表示・非表示
デフォルトでは、プロットを実行するとプロットの関数コマンドが右上に凡例として表示される。プロットが1つだけで、凡例を非表示にしたい場合はunset key
とする。非表示の状態でset key
とすると凡例を表示させることができる。
2. グラフ凡例名の変更
プロットの関数コマンド以外に凡例に表示されるプロット名を変更したい場合は、plot 関数 title "指定関数名"
とする。複数プロットの場合は、例えば以下のようにする
plot exp(x) title "Exponential", x**2 title "Square"
実行例は下の通りになる。凡例名を指定しない場合は、"exp(x)","x**2"と表示されるところを"Exponential","Square"と変更することができた。
3. グラフ凡例表示位置
デフォルトの表示位置は右上だが上のようにプロットとかぶる場合があり、表示位置を移動させたい。set key x位置 y位置
という書式でx位置,y位置はleft,right,bottom,top,outside(グラフ外上),below(グラフ外下)から指定する。例えば、左上に凡例を表示する場合は
set key left top
凡例位置outside
とするとグラフ外にすることもできる。
set key right outside
4. グラフ凡例のタイトルと枠
(あまり使われることはないと思うが凡例のタイトルをset key title "タイトル名"
として設定することができる。)また凡例エリアを枠で囲う場合はset key box
として続けてプロット線のスタイル適用と同様のコマンドを組み合わせて枠のスタイルを指定することができる。例えば、
set key title "Functions" set key box lw 1 dt 5 lc "black"
凡例の設定を確認するためにはshow key
とすると、今まで設定した凡例の状態を確認することができる。
gnuplot> show key key is ON, position: top left vertical fixed key is right justified, not reversed, not inverted, enhanced and boxed with linecolor rgb "black" linewidth 1.000 dashtype 5 sample length is 4 characters vertical spacing is 1 characters width adjustment is 0 characters height adjustment is 0 characters curves are automatically titled with filename maximum number of columns is calculated automatically maximum number of rows is calculated automatically key title is "Functions"
5. まとめ
今回はgnuplotのグラフ凡例の書式設定の方法について紹介した。