以前2Dでのパラメトリックプロットについて紹介したが、今回は3Dでのパラメトリックプロットについて紹介する。
1. 3Dパラメトリックプロット
パラメトリックプロットを設定するには2D/3Dともにset parametric
とすることでパラメトリックモードに移行する。
set parametric >dummy variable is t for curves, u/v for surfaces
x,y,zに対してそれぞれパラメトリック表示された関数をsplot
を用いることで3次元のパラメトリックプロットが実行される。例えば
を実行するには
splot cos(u)*(3+cos(v)),sin(u)*(3+cos(v)),sin(v)
以下のようなトーラス図形が描画される。
2. 3Dパラメトリックプロットの書式設定
上のパラメトリックプロットを見やすくするには、u,vの描画範囲を0~2πに限定する。
splot [0:2*pi] [0:2*pi] cos(u)*(3+cos(v)),sin(u)*(3+cos(v)),sin(v)
実行すると以下のように余計な線の描画を防ぐことができる。
さらに見やすくするには、ラインの増加と陰線処理を施す。
set hidden3d set isosamples 40,40 replot
以下のようにトーラス(ドーナッツ)の構造をわかりやすく表示することができている。
さらにwith pm3d
とすることで表面にカラーを加えることができる。
splot [0:2*pi] [0:2*pi] cos(u)*(3+cos(v)),sin(u)*(3+cos(v)),sin(v) with pm3d
以下のように表面にカラーを加えられるが、見やすくはない。
以下のようにマップビューだと3次元ではないものの、上よりかは形状が掴みやすいかもしれない。
set view map set size square set key right outside replot