今回は前回紹介したデータを読み込んでプロットする方法に加えてエラーバーを追加する方法について紹介する。
1. エラーバーの追加
データプロットにエラーバーを追加する方法について示す。まず、データの書式は例えばdataErY.txt
の中身は以下のようなものになる。
#X Y ErY1 ErY2 0 1 0.5 1.3 2 5 4 6 6 8 6 10 8 15 14 16 10 22 15 26 15 50 30 70
データ書式としてはX, Y, につづいてエラーバーを表示するためにYの誤差含む最小値、Yの誤差含む最大値となる。Yのエラーバーを追加するにはplot ファイル名 with yerrorbars
とする。(errorbarsでもよい)
上記のdataErYをプロットするには
plot 'dataErY.txt' with yerrorbars
実行結果は以下のようになる。
Y方向ではなくX方向のエラーバーを追加するには、yerrorbarsの代わりにxerrobarsを用いる。例えばdataErX.txt
の中身は
#X Y ErX1 ErX2 0 1 0 0.3 2 5 1.8 2.2 6 8 5.8 6.5 8 15 7.5 8.5 10 22 9.5 10.5 15 50 14 16
dataErX.txt
はdataErY.txt
と同様にX, Y, につづいてエラーバーを表示するためにXの誤差含む最小値、Xの誤差含む最大値という書式になっている。
plot 'dataErY.txt' with xerrorbars
以下のようにX方向のエラーバーが追加される。
2. XY方向にエラーバーを追加
次にXY双方に誤差を含むエラーバーを追加する場合については、データファイルdataErXY.txt
の書式は以下のようにする
#X Y ErX1 ErX2 ErY1 ErY2 0 1 0 0.3 0.5 1.3 2 5 1.8 2.2 4 6 6 8 5.8 5.5 6 10 8 15 7.5 8.5 14 16 10 22 9.5 10.5 15 26 15 50 14 16 30 70
データ書式としてはX, Y, につづいてエラーバーを表示するためにXの誤差含む最小値、Xの誤差含む最大値,、Yの誤差含む最小値、Yの誤差含む最大値となる。
XYのエラーバーを追加するにはplot ファイル名 with xyerrorbars
とする。
plot 'dataErXY.txt with xyerrorbars
実行結果は以下のようになりXY方向のエラーバーが追加されていることがわかる。
3. エラーバー追加とスタイル変更
データプロット時のデフォルトのポイントがクロス+
のためXYエラーバーと被ってしまいプロット点が把握しにくい。そこでポイントのスタイルを変更するには(ついでにエラーバーが切れてしまっているので、XYレンジも変更)
set xrange [0:20] set yrange [0:100] plot 'dataErXY.txt with xyerrorbars pt 6
データポイントがo
になったことでプロット位置が明確になった。
xyerrorbarsのところboxxyerrobarsとすると、エラーバーの書式がボックスで表記される。
4. まとめ
今回はデータファイルから読み込んだプロットにエラーバーを追加する方法、エラーバーを追加した状態でポイントスタイルを変更する方法について紹介した。