アレシボ天文台崩壊
あまり日本ではニュースに取り上げられていないが、かつて世界最大の電波望遠鏡だったプエルトリコにあるアレシボ天文台が崩壊したということが話題になっている。
ケーブルで吊り下げられている900トンの受信プラットフォームのケーブルが切れてしまい、主鏡(地上の皿のようなもの)に落下してしまった。これより前に、ケーブルの一部が切れて立ち入り禁止にしていたため、けが人はいなかったという。
確かに素人目でもケーブルで吊っているところが落ちたりしないのだろうかとは思う。
アレシボ天文台が建設されたのは1963年で60年近くたっており構造の老朽化というのが原因という。アレシボ天文台は天文学だけでなく映画007やコンタクトにも登場し、また宇宙に向けてメッセージを発信したり(wikipedia:アレシボ・メッセージ)、またSETI(wikipedia:SETI)のように宇宙から飛来する電波から地球外生命体のメッセージが含まれていないかどうか分析するユニークなプロジェクトに使われていた。
なお、アレシボ天文台と同じタイプの大口径反射型の電波望遠鏡ではアレシボの口径305mよりも大きい500mの口径をもつ中国のFASTが今年9月から稼働を開始した。
また、一枚の主鏡が大きくなると建設や条件に合う土地を探すのが大変になってるので、小さなパラボラアンテナを多数並べる方式の電波望遠鏡が主流になってきている。