つれづれなる備忘録

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ディスプレイ解像度

1. ディスプレイ解像度の規格

 今回は家庭用のTVを含むディスプレイ解像度の規格をまとめてみた。TVであれば2K,4K,8Kといえばどんなものか何となく想像できると思うが、プロジェクタや液晶モニタ等でFHDやWXGAと書かれていると、どの程度解像度(ピクセル数)があるか想像しにくい。(2K対応とか4K対応と表記されるとわかりやすいが)そこでFHDやWXGAなどの通称と縦横ピクセル数の関係を下にまとめた。

通称(略) 通称 縦 x 横 アスペクト比 使用例
QQVGA Quater QVGA 160 x 120 4:3 2002年頃の携帯電話
QVGA Quater VGA 320 x 240 4:3 2002年頃の携帯電話、Nintendo3DS(2011)
HVGA Half VGA 480 x 320 3:2 初代iPhone(2007)
DCGA Double CGA 640 x 400 16:10 初代PowerBook(1997)
VGA/SD Video Graphic Array 640 x 480 4:3 初期液晶TV
SVGA Super VGA 800 x 600 4:3
XGA eXtended Graphic Array 1024 x 768 4:3
HD(720p) High Definition 1280 x 720 16:9 スマートフォン(2011頃)
WXGA Wide XGA 1280 x 800 16:10 14-16インチノートPC(2006年頃)
HD/FWXGA 1366 x 768 ほぼ16:9 低価格ハイビジョン液晶テレビ
SXGA Super XGA 1280 x 1024 5:4 17~20インチディスプレイ
UXGA Ultra XGA 1600 x 1200 4:3
2K/FHD Full-HD 1920 x 1080 16:9 フルハイビジョンTV
WUXGA Wide Ultra XGA 1920 x 1200 16:10 Kindle Fire HD 8.9(2012)
WQHD Wide Quad HD 2560 x 1440 16:9 dynabook KIRA V832(2013)
WQXGA Wide Quad XGA 2560 x 1600 16:10 MacBook Air(2018),Retinaディスプレイ
QUXGA Quad Ultra XGA 3200 x 2400 4:3
4KUHD/UHDTV-1/QFHD 3820 x 2160 16:9 4Kテレビ
8KUHD/UHDTV-2 7680 x 4320 16:9 8KスーパーハイビジョンTV
10K 10240 x 4320 21:9 HDMI2.1の最大解像度、CEATEC参考展示

2. 規格名称の法則性

 まずVGA(640x480), XGA(1024x768),HD(1366x768)にW(Wide), S(Super), F(Full),U(Ultra),Q(Quad)の接頭語を組み合わせて 規格名称が構成されていることがわかる。

 接頭語にWがつけば、総ピクセル数が約1.3倍(Wのみ主に横方向)、Sの場合は1.6倍、Fは2倍、Uは2.4倍、Qは4倍増える。(規格の性格上ぴったりではない) 例えばWQXGAのピクセル数は2560x1600=4,096,000、XGAは1024x768=786,432で5.2倍となる。一方でWとQは1.3x4=5.2となっているので一致している。 ただし、WQHDよりもWQXGAの方がピクセル数が多いなど例外がある。また4K UHDや8K UHDは上の法則には当てはまらず、固有の名称と考えた方がよさそう。なお4K UHDの別名QFHDはHDの2倍がFHD、FHD(2K)の4倍が4Kの関係にあるので正しい。

3. まとめ

 VGA<XGA<HDとW<S<F<U<Qという関係を抑えておけば、例外はあるものの大まかに解像度(ピクセル数)の大小が掴めると思う。