つれづれなる備忘録

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ディスプレイインターフェース

ディスプレイインターフェースの種類

 USBインターフェースに続き今回はディスプレイのインターフェースについてとりあげる。ノートPCやタブレットをメインに使用している場合はほぼ無縁だが、職場で液晶ディスプレイとデスクトップ型PCを接続するとき、会議などでノートPCなどをプロジェクタに接続する場合にどのケーブルを使えばよいかという問題がでてくる。今回はPCとディスプレイなどに接続するディスプレイインターフェースのコネクタ形状を中心にまとめてみた。

  • VGA端子: VGA(Video Graphics Array)規格に準拠したIBM製のグラフィックボードに採用されていたことから使用された名称。インターフェースの形状はD-sub 15ピンで、アナログ入力端子になっている。ディスプレイインターフェースとしては、デジタル入力が主流のため現在はあまり見られない。ケーブルとしては下にあるように青い端子が特徴的。 www.elecom.co.jp

D sub15ピンのコネクタ形状(Wikipediaより)
D sub15ピンのコネクタ形状(Wikipediaより)

  • DVI端子: Digital Visual Interfaceの略でデジタルディスプレイ用に設計されたの映像出力インターフェース。デジタル用のインターフェースとして古くから(2000年代)ある規格。デジタル専用のDVI-D, デジタル/アナログ兼用のDVI-I,アナログ専用 DVI-A(個人的には見たことがない)がある。さらにシングルリンクとデュアルリンクがあり、ディスプレイの解像度がシングルリンクは1920x1200まで、デュアルリンクは2560x1600まで対応している。簡単な見分け方は、端子ピンが目いっぱいあるかないかといったところ。(下図参照)解像度が高いディスプレイにシングルリンクのDVIケーブルを接続して映らないというトラブルを個人的には経験したことがある。(最初はディスプレイの故障を疑った)ケーブルとしては下にあるように白い端子が特徴的。

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DVIコネクタ形状(Wikipediaより)
DVIコネクタ形状(Wikipediaより)

  • HDMI端子: High-Definition Multimedia Interfaceの略でテレビ、レコーダー、ゲーム機などのAV機器に用いられる端子で、映像と音声を同時に伝送できることを特徴としている。コネクタ形状が5種類存在するがType Aが最も標準的、Type CはミニHDMIとも呼ばれビデオカメラやノートPCに使われている。Type DはマイクロHDMIとも呼ばれ、スマートフォンタブレット、デジカメなどに使われている。なおType Eはカーナビなど車載用で振動に強い構造になっている。Type Bはデュアルリンクにより伝送帯域を広げるためにType Aよりも幅広だが、HDMI1.3以降はType Aのシングルリンクでも高解像度を伝送できるようになったため、あまり使われていない。なおHDMIの規格もバージョンによって伝送速度・帯域が異なるがHDMI2.0では4Kディスプレイに対応している。また最新HDMI2.1は8Kテレビに対応しているが、やっと製品が出始めた状況。

    HDMIコネクタ形状(Wikipediaより)
    HDMIコネクタ形状(Wikipediaより)

  • DisplayPort: DVIの後継の規格で、端子の小型化、HDMIに劣らない映像伝送速度の向上を達成している。コネクタ形状は通常のものとmini Displayportがある。最近のデスクトップPCはDisplayportを採用しているものがある。mini Displayport はMacBookなどに搭載されているThunderbolt 1,2と同じ形状である。(Thunderbolt 3以降はUSB Type-C)

    Displayportコネクタ京王(Wikipediaより)
    Displauportコネクタ形状(Wikipediaより)

  • (番外) RCA端子: PCで使われることはないが、アナログ時代含めて古いテレビやビデオデッキに搭載されていた端子。用途によって色がつけられており、黄色だと映像信号、赤だとステレオ右、白だとステレオ左となっている。 www.elecom.co.jp