前回のGoogle Analyticsに続いて今回はGoogleのSearch Consoleを使ってみてわかることについて紹介したい。
1. Search Consoleとは
恐らく多くのサイトはGoogle検索からアクセスする比率が高く、本ブログにおいても、いままでのアクセスのうち7割強がGoogleからのアクセスとなっている。Search ConsoleはGoogle検索を解析する無料のツールで、ブログの記事がGoogleの検索結果に表示された回数やそのときの掲載順位、またどのような検索ワードに対して検索結果に表示された回数や掲載順位を知ることができる。特定の検索に対して、掲載順位が高くなるようにしてアクセス回数を伸ばす、いわゆるSEO(Search Engine Optimization)を実施する上で欠かせない。また検索の解析に使うだけでなく、サイトのパフォーマンスやエラーなどを提示するのでサイトの改善に役立てることもできる。
2. Search Consoleの導入
Googleアカウントを持っている状態で
- Search Consoleで新規プロパティ作成
- メタタグの取得
- メタタグをはてなブログの詳細設定に入力
- Search Console上でサイトマップを送信
- (必要に応じて)Google Analyticsとの連携設定
手順1~4までは例えばはてなブログに「Search Console」を登録する方法 | iSchool合同会社に書かれている。サイトマップの送信に関しては、変更されることが多いようだが、2020/5月現在ではsitemap.xml
を送信すると成功する。最悪サイトマップを送信できなくても問題ないことが多いようだ。
手順5のGoogle Analyticsとの連携はGoogle Analytics上からSearch Consoleの結果を閲覧することができるが、見易さで言えばSearch Consoleで見た方がよいと思う。Google Analyticsとの連携方法は、例えば サーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いや連携方法を解説!|Enazeal Engineer BLOGを参照。
3. Search Consoleでわかること
Search Consoleの検索パフォーマンスが表示されるには、設定に問題なくとも1~2日程度かかる。(カバレッジは3~4日程度)
検索結果表示回数
Google検索の結果に表示された回数とクリックされた回数を表示する。期間は任意に設定することができる。またウェブ検索だけでなく画像検索(さらに動画検索)の結果も表示させることができる。また検索結果の平均順位も表示させることができる。検索結果の平均順位は、新しく記事に対しては低いので記事を複数投稿すると下がる傾向がある。
検索ワードごとの表示結果
ある検索ワードに対して、検索結果に表示された回数、掲載順位、クリックされた回数を表示する。記事が期待する検索ワードで実際に検索されているかなどが確認できる。
ページごとの表示結果
ページごとの検索結果に表示された回数、掲載順位、クリックされた回数を表示する。基本的に掲載順位とクリック率(クリック数/表示回数)は相関があることがわかる。
カバレッジ
カバレッジはページに何か問題がないかどうかの検査結果を表示する。
速度
ページの速度(試験運用版)をまとめて低速・中速・高速という形で表示する。Google Analyticsのサイトの速度を用いると個別のページの速度(ロード時間)や改善点を分析してくれる。基本的には解像度の高い画像、Javascript、外部フォント(GoogleフォントやFontAwesome)、TeXに用いられるMathJaxなどが速度を落とす原因になっている。(デザイン・コンテンツと速度との兼ね合い)
その他、サイトに何か問題があればメッセージで知らせてくれる。
4. まとめ
Search Consoleの解析によりGoogle検索の状況から、書いたブログがどのようなものか客観的に見えてくると思う。またページに問題があるかどうかチェックしてくれるのでページの改善にも役に立つ。