ブログデザイン備忘録~閲覧環境情報の取得
今回は閲覧環境の情報を取得するjavascript関数について紹介する。まだ文字列、配列、数学関数などあるが必要に応じて適宜紹介することにして、javascript関数の紹介としては今回で一度終わりにする。
1. ブラウザ情報の取得
閲覧しているブラウザの情報を取得する。ページがブラウザに対応しているかどうか、あるいはブラウザによって処理を変える場合に有用だと思う。
ブラウザの特定に関する情報については以下4つがある。
navigator.appName:ブラウザ公式名称
navigator.appCodeName:ブラウザコード名
navigator.appVersion:ブラウザバージョン
navigator.userAgent : ブラウザのユーザーエージェント
navigator.appNameはIE:Microsoft Internet Explorer, Opera:Opera, FireFox/Chrome/Safari/(新しい)Edge:Netscapeとなる。ブラウザの公式名称だけではIE, Operaとその他しか区別がつかない。 ブラウザのコード名はたいてい「Mozilla」になる。navigator.appVersionおよびnavigator.userAgentにChrome,Safari, Edgeなど識別する情報が含まれている。
参考までに自分の環境では以下のように表示された。
Chromeで閲覧した場合
ブラウザの公式名称は「Netscape」 ブラウザのコード名は「Mozilla」 ブラウザのバージョンは「5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/84.0.4147.125 Safari/537.36」 ブラウザのユーザーエージェントは「Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/84.0.4147.125 Safari/537.36」
(新しい)Edgeで閲覧した場合
ブラウザの公式名称は「Netscape」 ブラウザのコード名は「Mozilla」 ブラウザのバージョンは「5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/84.0.4147.125 Safari/537.36 Edg/84.0.522.61」 ブラウザのユーザーエージェントは「Mozilla/5.0 (Windows NT 10.0; Win64; x64) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/84.0.4147.125 Safari/537.36 Edg/84.0.522.61」
具体的にブラウザを特定する方法(Edgeは含まれていないが)としてはnavigatorでブラウザを調べる2-JavaScript入門などを参照。
その他の情報については以下を用いる。
navigator.language: ブラウザ使用言語,「ja-JP」など navigator.platform: プラットフォーム, 「Win32」など
navigator.onLine :ブラウザがオンラインかどうか,True or False navigator.cookieEnabled : ブラウザでCookieが有効かどうか,True or False navigator.javaEnabled() : ブラウザでJavaが有効かどうか,True or False
ブラウザ情報を取得・表示するには以下のコードを実行する。
<script> document.write("<div>ブラウザの公式名称は「" + navigator.appName + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザのコード名は「" + navigator.appCodeName + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザのバージョンは「" + navigator.appVersion + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザの使用言語は「" + navigator.language + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザのプラットフォームは「" + navigator.platform + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザのユーザーエージェントは「" + navigator.userAgent + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザの接続状態がオンラインかどうかは「" + navigator.onLine + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザでCookieが有効かどうかは「" + navigator.cookieEnabled + "」</div>"); document.write("<div>ブラウザでJavaが有効かどうかは「" + navigator.javaEnabled() + "」</div>"); </script>
下にこのページを閲覧しているブラウザの情報があらわれる。
2. スクリーン情報
スクリーン幅および高さはscreen.width
,screen.height
で取得できる。また色深度、ビット深度はscreen.colorDepth
, screen.pixelDepth
で取得できる。
<script> document.write("スクリーンの幅:" + screen.width + "ピクセル<br>"); document.write("スクリーンの高さ:" + screen.height + "ピクセル<br>"); document.write("スクリーンの有効領域の幅:" + screen.availWidth + "ピクセル<br>"); document.write("スクリーンの有効領域の高さ:" + screen.availHeight + "ピクセル<br>"); document.write("スクリーンの色深度:" + screen.colorDepth + "ビット<br>"); document.write("スクリーンのビット深度:" + screen.pixelDepth + "ビット<br>"); </script>
下にこのページを閲覧しているスクリーンの情報があらわれる。
3. まとめ
今回は閲覧環境の情報としてブラウザとスクリーンの情報を取得するjavascript関数について紹介した。