Texによる文書作成13 ~見出しの変更
TeXでは見出し名、例えば図、表などは自動で付けられるが、自動生成される見出しを変更することができるので、今回はその方法を紹介する。
1. 見出し名の変更
自動生成される見出しとしてはdocumentclassがjarticleでは\begin{abstract}
では概要、\begin{figure}
では図、\begin{table}
では表、\bibliography
では参考文献となる。
ここで自動生成される見出し名を変更するには、プリアンブル領域で\renewcommand{\見出し名}{変更後の見出し}
とすることで変更できる。
見出し名としてはabstractは\abstractname
、figureでは\figurename、tableでは\tablename
、bibliographyでは\refname
を用いる。
その他については見出しの変更 | TeX, LaTeX文書作成ソフト Scientific WorkPlace/Word | ライトストーンを参照。
2. 見出し名の変更例
概要を要約、参考文献を参考資料、図をFig、表をTableとするにはプリアンブル領域で以下のように記載する。
\renewcommand{\abstractname}{要約} \renewcommand{\refname}{参考資料} \renewcommand{\figurename}{Fig.} \renewcommand{\tablename}{Table}
例えば以前のコードに上記を追加して、実行すると見出し名が変更されていることが確認できる。
3. まとめ
今回は、自動生成される見出しを変更する方法としてrenewcomand
を用いる方法について紹介した。