つれづれなる備忘録

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Tinkercadによるマイコンシミュレーション3

 今回はmicro:bitにボタンを押すなど操作に対する応答をシミュレーションする方法について紹介したい。

1. Tinkercad上でのmicrobitへの操作

 Tinkercadのシミュレーション上でmicrobitへの操作を実行するには、シミュレーション実行時にmicrobitのボタンクリックまたは操作パネルをクリックする。

"microbitの操作パネル"
microbitの操作パネル

ボタンはAボタン、Bボタン、ABボタン同時押し(A+B)の3種類がある。なおABボタン同時押しはTinkercad上で同時にクリックできないために仮想的に設けられたボタンで、実機にはA,Bボタンのみになる。 microbitの操作パネルは左右方向に振るshake、落下させるFree fall, 振動を弱(3g)/中(6g)/強(8g)で加えることなどができる。他には右上コンパスボタンで方位を変えたり、microbitのイラストをドラッグすることで傾きを変えたりすることができる。実機ではmicrobit内蔵の加速度センサで実際の動作を検出する。

2. microbitへの操作に対する応答

   microbitへ何か操作が行われたときに、LED表示が変化するようなコードを以下に示す。

"microbitの操作に対するコード"
microbitの操作に対するコード

動作としては開始時にを表示し、その後ループでスマイルを表示する。ボタンに対してLED表示を設定するには、ボタンに関する動作に対してボタンの種類(A/B/AB)と動作(pressed/down/up)を選択し、LED表示の動作をはめこめばよい。例えば、上のコードではAボタン+pressedでロゴをABボタン+pressedでXロゴ表示するように設定しており、シミュレーション中にボタンを押すと、割り込みのような動作が発生してLED表示のロゴが切り替わる。操作パネルで動作が発生させた場合は、ボタンと同様にshake, tilt, free fallなど選択しLED表示の動作をはめこむ。上の例ではshakeでは不機嫌、振動(8g/強い)では数字の8を表示するようにしている。 シミュレーション中に操作パネルで振動(強)を加えた場合、以下のように8が表示される。

"microbit振動加えたシミュレーション"
microbit振動加えたシミュレーション

3. まとめ

 今回はmicrobitに対して操作した場合のコードとTinkercad上のシミュレーション例について紹介した。割り込み処理はArduinoのときのようにCベースの言語で記述する場合と比較してブロックは直観的に設定できるところが楽な点ではある。