つれづれなる備忘録

日々の発見をあるがままに綴る

DLMF

 数学の公式集として、図書館や研究室などでよく見かけるものとしては岩波書店の数学公式シリーズ(1987年初版)がある。

微分積分・平面曲線 (岩波 数学公式 1)

今ではWikipediaなどインターネット上にいろいろ情報が公開されているが、サイトによって情報量(や正確さ)にばらつきがあり正確でまとまった情報を手元に置いておきたいというニーズはある。

英語論文では、出典として使う場合は日本語の書籍よりも英語の書籍が望ましいことから"Handbook of Mathematical Functions with Formulas, Graphs, and Mathematical Tables", Abramowitz, Milton; Stegun, Irene A., edsという広辞苑のような本がよく使われている。この本の後継版にあたるものがDigital Library of Mathematical FunctionsでNIST(米国標準技術研究所)のサイト

dlmf.nist.gov

で無料で閲覧できる。(本も出版されておりこちらは有料)

複雑な関数、数式を近似公式などを用いて簡単化したり、引数に対する挙動を捉えやすくするために使うことが多いと思う。

また関数の2Dプロットや3Dプロットも掲載されており、Webページ上でインタラクティブに操作することもできる。

深くその分野を研究している以外は、通常の科学技術分野に用いられる数式に関しての情報量・正確さとしては申し分ない。