今週のお題「鬼」
今週のお題「鬼」
今週のお題「鬼」ということで、実際には「鬼」といえるレベルまで厳しい人と巡り合ったことはないので、ドラマ・映画で描かれた「鬼」のような人物を振り返ってみる。
教場
警察学校の教官、木村拓哉演じる風間公親は風貌、言動はまさに鬼教官。実際には、問題のある生徒の犯罪を鋭く追い詰めるが、それ以外は生徒に思いやりがあったりする。
テセウスの船
無差別殺人を目論み、主人公の田村心の行動を先回りする、みきおはまさに鬼(というより悪魔)
遊川和彦脚本で小学校6年のクラスを強権的に支配する阿久津真矢(天海祐希)と生徒たちの闘いを描いたドラマ。生徒たちにかなり理不尽な仕打ちをする鬼教師が描かれているが、実のところは自分が厳しい壁になることで、生徒の成長を促すことを狙っている。そのことは後半にならないと描かれず、前半は理不尽なシーンがひたすら描かれたため、スポンサーが降りるという事態が発生したが、視聴率としては回を重ねるごとに上がっていった。
人間失格 たとえばぼくが死んだら
野島伸司脚本の学園ドラマでいじめを苦に自殺する少年と、その父親の復讐劇。生徒のいじめもあるが、体育教師・宮崎(斎藤洋介)の体罰も加わる。さらに直接手出しはしていないが、裏からいじめがエスカレートするように仕向けた写真部顧問・新見(加勢大周)の静と動の2人の鬼教師ぶりが印象に残っている。
聖者の行進
同じく野島伸司脚本のドラマで、知的障害者達の働く工場を舞台に工場長(段田安則)が虐待を繰り返す。当時の段田安則のインタビューで街を出歩けなくなるほどひどい人物を演じきったというのが印象に残っている。 主題歌は中島みゆきの「糸」
1987年に公開されたスタンリー・キューブリックの傑作映画。前半は新兵の訓練キャンプで後半はベトナムの戦場が舞台になる。前半に登場するハートマン軍曹の体罰、罵詈雑言(直接の日本語訳は放送できないといわれている)は鬼軍曹の語源になったのではないかと思うほど強烈な印象がある。