つれづれなる備忘録

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Texによる文書作成44 ~電気回路の作図14

今回はTeXを用いた電気回路図の作成のうち、ICチップの表示について紹介したい。

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1. ICチップ

ICチップは2種類あり2方向にコネクタがあるDual-in-line Packageと4方向にコネクタがあるQuad-Flat Packageがある。 Dual-in-lineはnode[dipchip]{}, Quad-Flatnode[qfpchip]{}とすれば表示される。

\begin{figure}
\begin{center}
\begin{circuitikz}
\draw (0,0) node[dipchip]{Dual};
\draw (3,0) node[qfpchip]{Quad};
\end{circuitikz}
\caption{IC chip}
\end{center}
\end{figure}

"ICチップ"
ICチップ

2. ICチップピンのカスタマイズ

デフォルトは8pinになっているが、オプションでnum pins=でピン数を指定することができる。ただしDulaでは偶数、Quadでは4の倍数で指定しないと有効にならない。またオプションでhide numbersとするとピン番号を非表示にすることができる。併せてアンカー.bpin 1などを用いてテキストを挿入するとピンごとの機能を表示することもできる。

\begin{figure}
\begin{center}
\begin{circuitikz}
\draw (0,0) node[dipchip, num pins=10]{IC1};
\draw (3,0) node[dipchip, num pins=10,hide numbers](C){IC2};
\node [right, font=\tiny] at (C.bpin 1) {Source};
\end{circuitikz}
\caption{IC chip,10pin}
\end{center}
\end{figure}

"ICピンのカスタマイズ"
ICピンのカスタマイズ

Quadの場合は4の倍数のピン数を設定する。

\begin{figure}
\begin{center}
\begin{circuitikz}
\draw (0,0) node[qfpchip, num pins=16]{16pin};
\draw (5,0) node[qfpchip, num pins=12]{12pin};
\end{circuitikz}
\caption{qfp 16,12 pin}
\end{center}
\end{figure}

"Quad ピン数カスタマイズ"
Quad ピン数カスタマイズ

3. ICチップの接続

ICチップのアンカーを用いて他の素子と接続する。基本的には.pin x (xはピン番号)として座標を指定する。pinと番号の間は半角スペースが必要であることに注意する。ピン数を変更した場合も、増設したピン番号をアンカーとして使用することができる。

\begin{figure}
\begin{center}
\begin{circuitikz}
\draw (0,0) node[dipchip, num pins=10](C){IC1};
\draw (C.pin 1) -- ++(-1,0) node[ground]{};
\draw (C.pin 10) -- ++(1,0) node[ground]{};
%\draw (-2,-1.5) to [R] (C.pin 3);
\draw (C.pin 3) -- ++ (-0.5,0) to [R] ++(-1.2,0);
\end{circuitikz}
\caption{IC chip connect}
\end{center}
\end{figure}

"ICチップ接続例"
ICチップ接続例

4. まとめ

 今回はICチップの表示とピンのカスタマイズ、接続について紹介した。